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神戸ルミナリエ2025!いつまで?今光の祭典が紡ぐ希望と記憶。今年が最後なのか?まとめ
2025.01.31
神戸の冬の風物詩として親しまれている「神戸ルミナリエ」。この光の祭典は、単なるイルミネーションイベントではなく、深い意味を持つ神戸の象徴的な行事です。2025年に30回目を迎えるこのイベントについて、その歴史や意義、最新の開催情報をご紹介します。
2025年の神戸ルミナリエ:開催概要
2025年の神戸ルミナリエは、第30回という節目の年を迎えます。開催期間は2025年1月24日(金)から2月2日(日)までの10日間です。例年12月に開催されていましたが、近年は1月下旬から2月上旬にかけての開催となっています。
会場は以下の3箇所で展開されます。
1.東遊園地(無料エリア)
2.旧外国人居留地(無料エリア)
3.メリケンパーク(一部有料エリア)
点灯時間は薄暮から21:30までとなっていますが、変更の可能性もあるので注意が必要です。
2025年のテーマは「30年の光、永遠に輝く希望」と設定されており、震災から30年という節目を迎えるにあたっての思いが込められています。
メリケンパーク会場では、南東の緑地通路に延長79mの光の回廊が設置され、その入口には幅51mの玄関作品「フロントーネ」が設けられます。東遊園地会場では、芝生広場北側に全長78m、最高部の高さ22mの光の壁掛け「スパッリエーラ」が設置されるほか、南園地にも高さ約7.7m、幅約21mの「スパッリエーラ」が設置されます。
旧外国人居留地会場の三井住友銀行神戸本部前広場には、三方を囲うように高さ約7m、幅約7.4m〜13.4mの光の看板作品が設置されます。さらに、神戸朝日ビル、NTT新神戸ビル、波止場町緑地などにも光の彫刻が設置され、明石町筋を中心とした街路樹イルミネーションは旧居留地一帯、波止場町プロムナード、新港町にも拡大されます。
入場料については、東遊園地と旧外国人居留地は無料ですが、メリケンパーク会場は一部有料となっています。前売券は平日500円、土日750円、当日券は平日1,000円、土日1,500円となっています。ただし、小学生以下は無料です(お子様だけでの入場は不可)。
神戸ルミナリエの始まりと意義
神戸ルミナリエは、1995年1月17日に発生した阪神・淡路大震災の犠牲者への鎮魂の意を込めるとともに、都市の復興・再生への夢と希望を託して、同年12月に初めて開催されました。
この行事は、震災の悲しみを乗り越え、希望の光を灯すという象徴的な意味を持っています。同時に、震災の教訓を後世に語り継ぐ重要な役割も果たしています。
神戸ルミナリエの開催趣旨は以下の通りです。
1.阪神・淡路大震災の犠牲者への鎮魂
2.大震災の教訓を語り継ぐこと
3.まちのさらなる魅力発信
4.神戸地域への集客
このように、神戸ルミナリエは単なる観光イベントではなく、震災の記憶を風化させないための重要な取り組みとして位置づけられています。
神戸ルミナリエの変遷
神戸ルミナリエは、1995年の初開催以来、神戸の冬の風物詩として定着し、多くの人々に支えられてきました。しかし、その歩みは決して平坦なものではありませんでした。
当初は12月に開催されていましたが、近年は1月下旬から2月上旬にかけての開催に変更されています。これは、震災が起きた1月17日により近い時期に開催することで、震災の記憶を新たにするという意図があると考えられます。
2020年、2021年、2022年は新型コロナウイルス感染症の影響により中止を余儀なくされましたが、2023年から再開されました。この再開に際し、いくつかの変更点が導入されています。
1.開催時期の変更(12月から1月へ)
2.会場の分散(東遊園地、旧外国人居留地に加え、メリケンパークを追加)
3.一部エリアの有料化(メリケンパーク会場)
これらの変更は、イベントの持続可能性を高めるとともに、より多くの人々に楽しんでもらうための工夫と言えるでしょう。
また、近年では単なるイルミネーションだけでなく、食の提供や音楽ステージなども設けられ、にぎわいの創出にも力を入れています。これは、神戸の観光資源としての価値を高め、ナイトタイムエコノミーの活性化にも寄与することが期待されています。
「最後の開催」の噂と実態
神戸ルミナリエは、毎年のように「今年が最後ではないか」という噂が流れています。この背景には、イベント運営にかかる多額の費用や、震災から時間が経過したことによる意義の希薄化などがあると考えられます。
しかし、実際には神戸ルミナリエは継続して開催されています。2025年の第30回開催が決定していることからも、少なくとも近い将来に中止される予定はないと言えるでしょう。
ルミナリエ組織委員会は、イベントの持続可能性を高めるためにさまざまな取り組みを行っています:
1.開催時期の変更による集客の分散
2.会場の分散による回遊性の向上
3.一部エリアの有料化による運営資金の確保
4.食や音楽など、イルミネーション以外の要素の追加
これらの取り組みは、神戸ルミナリエを単なる震災追悼イベントから、神戸の冬の観光資源として発展させようとする意図が感じられます。
また、神戸ルミナリエは単なるイベントではなく、震災の記憶を風化させないための重要な取り組みとして位置づけられています。そのため、行政や市民の支援も継続しており、簡単には中止されない可能性が高いと言えるでしょう。
神戸ルミナリエの未来
神戸ルミナリエは、震災から30年を迎える2025年に第30回を迎えます。この節目の年を迎えるにあたり、イベントの意義や在り方について、さらなる議論が行われることが予想されます。
今後の神戸ルミナリエには、以下のような課題や可能性があると考えられます:
1.震災の記憶の継承:震災を直接経験していない世代が増える中、どのように震災の記憶や教訓を伝えていくか。
2.観光資源としての発展:神戸の冬の風物詩として定着した神戸ルミナリエを、さらに魅力的な観光資源として発展させていく方法。
3.持続可能な運営:運営費用の確保や、環境への配慮など、持続可能なイベント運営のあり方。
4.地域活性化への貢献:神戸ルミナリエを通じて、地域経済の活性化やコミュニティの強化にどのように貢献していくか。
新技術の導入:LEDや再生可能エネルギーなど、新しい技術を活用したイルミネーションの可能性。
神戸ルミナリエは、震災の記憶を風化させないという重要な役割を担いつつ、神戸の魅力を発信する観光イベントとしても進化を続けています。今後も、時代とともに変化しながら、神戸の冬を彩る光の祭典として存続していくことでしょう。
神戸ルミナリエは、悲しみの中から生まれた希望の光として、これからも多くの人々の心を照らし続けることでしょう。震災の記憶を胸に刻みつつ、未来への希望を灯し続ける神戸ルミナリエ。それは、神戸の復興と再生の象徴であり、人々の絆と希望を紡ぐ大切な行事なのです。
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