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サカナAI(Sakana AI)って何?どんな会社?NVIDIAの大型出資で話題。

2024.09.05

あのエヌビディアが大型出資するということで、話題になっているサカナAI(Sakana AI)ですが、あまり、情報が出ていないのが現状のようです。

サカナAI(Sakana AI)とは

元GoogleのAIの研究者など3人が、日本を拠点に選んで設立したということです。同社は2023年7月に設立されました。登記情報では、2023年7月13日新規と記録があります。

商号Sakana AI株式会社
商号カナサカナエーアイ
法人種別株式会社
法人番号6010401175698
会社法人等番号010401175698
本店所在地〒1050003
東京都港区西新橋3丁目24番8号山内ビル3階
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CEO:デビッド・ハ(元Google AI)
CTO:ライオン・ジョーンズ(元Google AI)
COO:伊藤錬(外務省出身)

デビット・ハ氏

学歴・研究経験

  • 香港生まれで、幼少期にカナダに移住
  • トロント大学でAIの研究に取り組む

職歴

  • 米ゴールドマン・サックスに入社し、日本法人で勤務
  • 2016年にGoogle Brainに入社
  • 2017年にGoogle Brainの東京チームトップに就任
  • 2022年にGoogleを退社
  • Stability AIの研究トップとして活動

現在

  • 2023年7月、東京を拠点にAIスタートアップ「Sakana AI」を共同創業
  • Sakana AIのCEOを務める

デビッド・ハ氏は、世界的に著名なAI研究者であり、特にGoogle Brainでの経験が注目されます。Googleでの6年半の在籍期間中、東京チームのリーダーとして重要な役割を果たしました。その後、画像生成AI「Stable Diffusion」で知られるStability AIでも活躍しています。

現在は、Sakana AIの共同創業者兼CEOとして、革新的なAI開発に取り組んでいます。

ライオン・ジョーンズ

職歴

  • Google AIの元研究者として12年間勤務
  • 生成AI業界で広く知られた存在

現在の役職

  • Sakana AIの共同創業者兼CTO (最高技術責任者)

主な業績

  • 現在の生成AI革命のきっかけとなった「Attention Is All You Need」という論文の執筆に関与

Sakana AIでの取り組み

ジョーンズ氏は、Sakana AIで革新的なAI開発に取り組んでいます。同社の特徴的なアプローチとして:

  • 自然界のシステムを模倣したAI開発を目指している
  • 小さな要素が連携する柔軟なモデルの構築を目指す
  • 「進化的モデルマージ」と呼ばれる手法を用いて、複数のAIモデルを組み合わせてより高性能なモデルを生み出す取り組みを行っている

ジョーンズ氏は、AIの歴史において現在を非常にエキサイティングな時期だと捉え、新たな技術やアイデアを生み出すことに注力しています。また、日本での生活を楽しみ、創造的な環境の中で多くのアイデアを生み出していると述べています

伊藤錬

学歴

  • 2001年3月: 東京大学法学部卒業
  • 2004年5月: ニューヨーク大学ロースクール修士課程修了
  • 2005年5月: スタンフォード大学東アジア研究所修士課程修了

職歴

外務省時代

  • 2001年4月: 外務省入省
  • 2005年6月: 在米国日本国大使館 二等書記官(政務班)
  • 2007年4月: 北米局日米安全保障条約課・地位協定室 課長補佐
  • 2007年7月: 外務大臣通訳官兼任
  • 2008年7月: 総理大臣通訳官兼任
  • 2010年1月: 経済局国際経済課 課長補佐
  • 2011年9月: 世界銀行出向
  • 2014年8月: 総合外交政策局人権人道課兼女性参画推進室 首席事務官

メルカリ時代

  • 2015年9月: メルカリ執行役員(グローバル事業担当)
  • 2021年6月: メルカリシニアアドバイザー(グローバル事業担当)

現在

  • Sakana AIの共同創業者兼最高執行責任者(COO)

伊藤氏は、外務省での豊富な経験を持ち、特に国際関係や経済分野での実績があります。その後、メルカリでグローバル事業を担当し、テクノロジー企業での経験も積んでいます。現在は、2023年に設立されたSakana AIのCOOとして、AIスタートアップの経営に携わっています。Sakana AIは設立から1年以内にユニコーン企業となり、日本のAI業界で注目を集めています。

今後

現在、具体的な製品・サービスは提供されていないようですが、これから、開発が加速すると思われます。

すでに、日本語で複数の画像を解説するAIモデル「Llama-3-EvoVLM-JP-v2」や、浮世絵生成AI「Evo-Ukiyoe」、古典籍の挿絵をカラー化する「Evo-Nishikie」モデルなどを公開しています。

Sakana AIは革新的なアプローチを採用しており、多数の小さなAIモデルを協調させて複雑な結果を出力する新しい方法を開発中です。

日本語で学習されたAIモデルの開発を敷いていることから、今後、日本でのAI活用を加速させることが期待されます。

https://sakana.ai

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この記事を書いた人

研究所所長

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