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三菱自動車がホンダ・日産連合に合流。国内の大手EV産業はトヨタと2陣営に集約されるか。

2024.07.29

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ホンダと日産自動車が、電気自動車(EV)分野などの協業に、三菱自動車が加わる方向で調整しているということです。

これが実現すると、国内大手はトヨタ自動車を中心とするグループと、ホンダ・日産・三菱自動車の2陣営に集約されることになります。

EVについては、さまざまな声が有ると思います。国内向けと海外向けに分けて議論をする必要があるでしょう。

EVについて思うこと

文化と補給

ここからは、私のEVに関する意見ですので、受け取る際にはよく吟味していただきたいと思います。

いま世の中でEVと言われているものは、BEV=バッテリ式電気自動車です。家やマンションで専用のコンセントから太いケーブルで充電しているやつですね。これが、いまの日本人(もしかすると世界の人)がいう、いわゆるEVです。

EVって充電するのに時間がかかるのはご存知ですか?ガソリンのように給油に5分というわけにはいきません。80%まで充電するのに、急速充電で1時間程度はかかります。普通充電だと4時間~半日かかります。

これでは、遠距離のドライブはできませんね。近距離の買い物使いということになりますよね。

おそらく、欧米の場合は、遠距離は鉄道、近距離は自家用車ということがこれはでも基本的な考え方としてあったと思います。日本は国内旅行に行くときに車でいくこともあるのではないでしょうか?

旅行先の旅館などで、充電できない場合がほとんどでしょう。

文化的な視点と補給というしてんから、日本国内でBEVはどこまで伸びるか・・・ということがあります。

補給という点を解決するのはFCEVがあります。燃料電池車です。ガソリンの代わりに水素を入れて、水素と酸素で電気を発生させるという燃料電池で発電しながら走るというものです。

箱根駅伝でトヨタが提供している車が燃料電池車だったように記憶しています。

これだと水素ステーションが普及する前提ですが、補給の時間は短縮されます。電気自動車の急速充電のステーションが普及しても30分~1時間かかる事を考えると、どちらが普及させるに値するか?というのはわかりそうですが、今後どうなっていくのでしょうか。

これで、補給という視点はクリアできますよね。

おそらく、長距離トラックなどがこのような形になるのではないでしょうか。

充電器の設置の問題

さて、都会では多くの場合マンションで済んでいます。マンションに充電器はいくつありますか?仮に、すべての車がBEVになった場合、すべての駐車場に充電器はつくでしょうか?立体駐車場もあるでしょうし。充電器をつけるのは、技術的には問題ありません。超楽観的にお伝えするならば、コンセントをつければよいのですから。

マンションの電気供給体制はどうでしょうか?大きなマンションで多くの車が充電を始めるわけですから、大きな受電設備を備える必要がありますね。EVで災害時に電気供給できるということですから、1世帯分の電気を溜め込むわけです。

部屋数に対して、倍程度(は言い過ぎですが)の供給体制を作る必要がでてきて、マンションの構造が変わり、マンション価格は上がるでしょうね。

充電器のないマンションではEVは充電できないですし、さてどうしたものか?となると思います。

地方都市で一軒家が多い地域は、各家に充電器がつきますので、比較的普及しやすいでしょう。

まとめ

いずれにしても、EVの普及には、文化的側面と補給に関する側面をクリアする必要があります。

ものを作るという以上の文化の醸成みたいなところ、観光地のインフラみたいなところにもアプローチする必要がありそうです。

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この記事を書いた人

研究所所長

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