Web制作を生業にする人は当然知っておかないといけない内容です。正直、Web制作に携わっている人でも理解していない人は多いです。これを理解しているだけで、Web制作業界のなかでは、他の人よりも先行できます。私(当社)も多くのディレクターさんやWeb制作の担当者と一緒にお仕事してきましたが、知らない人が多い印象です。
一方で、制作を生業にはしないけれども、Web上で情報発信をしたり、ブログやサイトを運営していくには、知っておくほうが良い内容だと思います。
難しい内容かもしれませんが、できるだけわかりやすく解説していきますので、参考にしていただければと思います。
サーバとドメインの関係を簡単に伝えると
サーバとドメインの関係を簡単につたえると、土地と住所の関係です。
サーバは土地です。その土地に、Webサイトという建物を建てて、多くの人にそこに来てもらう。土地がなければ建物が立ちませんので、Webサイトやブログを立てるためには、サーバが必要不可欠です。土地には、緯度経度のようなもの(IPアドレスという)が有ります。
ドメインは住所です。https://xxxxxx.comという住所です。住所と土地は対応付けられていて、住所を言えば(ブラウザに打ち込めば)、その土地に立っている建物が表示されるという仕組みです。緯度経度のようなものがあると言いましたが、それでもアクセスできなくはないですが、たいていの場合は、その緯度経度にはたくさんの建物が立っているので、特定ができません。そのため、緯度経度の中の特定の建物の特定のお部屋に住所を付けるのがドメインです。
完結に伝えると、これで全てです。
サーバ
サーバはインターネット上の土地(スペース)で、それはさまざまな事業者が提供しているので、アパートを借りる感じで借りましょう。
賃貸アパートも立地の良し悪しがありますが、サーバ(賃貸アパート)もスペックがあります。
サーバは基本的にはただのパソコンと思ってよいです(厳密に言えば全然違いますが)。スペックの高いパソコンと低いパソコンがあります。
ワードを起動して、すぐ起動するパソコンと、遅いパソコンがあるように、サーバにも遅い(重い)と早い(軽い)があります。なにかを起動する(ページを表示する)にも早いものと、遅いものがあります。
もう一つお伝えすると、ただのパソコンとお伝えしたとおり、フォルダ(ディレクトリ)があり、そのフォルダ(ディレクトリ)に対して住所(ドメイン)を設定することができます。
普通は月額100円~数千円です。性能によって金額が変わると思ってください。
まずは、サーバについて解説したことをまとめると、
- サーバはインターネット上の土地
- 善し悪しがある
- サーバは基本的にただのパソコン
- フォルダ(ディレクトリ)がある
- フォルダ(ディレクトリ)に対して住所(ドメイン)を設定できる
ドメイン
ドメインはインターネット上の住所です。例えば、神戸市中央区元町通4丁目6-21という住所に立っているビルがあるわけです。この長い住所がインターネット上では、「https://xxxxxxx.com」ということです。そこに行けば、Webサイトが立っているわけです。
実際には、住所がなくてもたどり着く方法はありますが、IPアドレスという緯度と経度みたいなものを指定することになります。名刺に緯度経度ではなく住所を書くのと一緒でドメインを書くわけです。
ドメイン名は「. (ドット)」で区切られた階層構造になっています。たとえば、「daizu-lab.jp」ですね。
英語の住所表記と一緒で、後ろの方(例では.jp)が広域、前に行くについれてその中の位置を表しています。一番右側の「jp」部分がトップレベルドメイン(TLD)です。
例の場合は、日本の中のdaizu-labみたいな感じです。
トップレベルドメインはさまざま用意されていて、ドメインを管理している会社のサイトで空いているか確認して、取得することができます。トップレベルドメインの種類によって1年間の費用が変わります。別の人が作っている住所は使えませんから、空いているか確認するのです。
普通は1年間で数千円です。
ドメインについて解説したことをまとめると、
- ドメインはインターネット上の住所
- 緯度経度ではなくドメインで場所を伝える
- ドメインを管理している会社があってそこで取得する
- 普通は1年間で数千円
サーバとドメインの対応付け
サーバは土地、ドメインは住所ということで表現しました。
それぞれを対応付けるところがあります。法務局というか、市役所というか、郵便局みたいなものでしょうか。
それがDNSです。DNSの話は別の機会で詳しくしますが、ここでは、その対応表が存在するんだということを認識していただければと思います。たいていの場合は、その中身は知る必要はありません。サーバの管理画面とドメインの管理画面でちょこちょこ書けば対応付けが完了します。
サーバの中のフォルダに対して住所を対応付ける対応表が存在します。それを設定できれば、1つのサーバに複数のフォルダを作って、それぞれにドメインを設定することができるということです。
Web制作を真剣に仕事にしたいと思った人、DNSについては下記のページをご覧ください。Web制作を仕事にしている人でも、ここまでしっかりと把握していない人はたくさんいます。でも、これを知らないと事故につながります。